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八画文化会館叢書vol.06 チェルノブイリ/福島 ~福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た~

¥1,100 税込

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頽廃の美しさ、壊れ、汚れ、滅びるものの美しさに心酔する、いち廃墟愛好家だった星野藍。彼女の写真は、2011年の東日本大震災をきっかけに大きく変化することとなった。

故郷である福島が被災したことにより、廃墟を撮ること自体ためらわれる時期もあったというが、その後チェルノブイリを2度訪れ、福島の立入禁止区域を中心に傷ついた故郷をファインダー越しに見つめ続けてきた。

原発事故によって廃墟と化した、ふたつの土地。

彼女はふたつの土地の現在と過去を辿るように、カメラを片手に旅をした。

丹念に撮られた写真を見ていると廃墟のなかに死の影ではなく、瓦礫の下に息づく生命の力が感じられる。写真を撮る側の、目と心が変わらなければこの種の変化は起こらないだろう。

ネット上でも写真集でもたくさんの廃墟写真を見ることはできるが、撮られる意義のあるものは少ない。ここに写っているもの、書かれた言葉は世の中に出るべきものだと思い、本書を編集した。

第1章では、町ごと廃墟となったチェルノブイリの姿を、第2章では放射能とともに力強く生きる現地の自主避難民「サマショール」との出会いや、観光地として逞しく生きる原子力発電所内部の様子を、第3章では2013年から15年にかけて継続して撮られた震災後の福島の街並みを写真と文章により記録した。

ひとりでも多くの方に見ていただきたい、等身大の真摯なフォトブック。

◆目次◆

■第1章 廃墟と化したチェルノブイリ   
プリチャピのシンボル廃遊園地/ガスマスクの海が広がる小学校/子供たちを待つ人形の幼稚園/儚き願いは遠く、悲哀の廃教会/都市の文化複合施設 文化宮殿/ステンドグラスが神々しい喫茶店/共産時代の名残り見ゆる市民会館/全ての医療を担う巨大総合病院/働く車が裏手に残る警察署/放射能の影響を研究 生物実験場/婦人勤労のトランジスタ工場/共産圏の魅力が凝縮した軍事施設

■第2章 放射能と生きる
サマショールの暮らし/原子力発電所を見学する/観光化するチェルノブイリ

■第3章 震災後の福島へ
双葉町/大熊町/浪江町/飯館村/富岡町

解説 中筋純

◆著者プロフィール◆
福島県福島市出身。写真家、UI&グラフィックデザイナー、書道家。幼年より慕う従姉の死をキッカケに廃墟を追い始める。軍艦島から始まり、気がつけば遠い遠い彼の地へ。旧ソ連、未承認国家、廃墟マニア。
Web「無何有郷」: https://www.satian39.com/
blog「SATIAN/39 廃墟の影片」: http://21152.blog2.fc2.com/

【判型】A5並製(210×148 mm)
【頁数】32p(オールカラー)
【発行】2016/08
【限定】1000部限定発売、シリアルナンバー付き
【著者】星野藍
【デザイン】吉川英男(nout)
【ジャンル】チェルノブイリ、福島、原発問題、廃墟

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